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振興基金/CCUS登録技能者に初のアンケート実施/3・5万人回答、過半が期待

現場で働く技能者は建設キャリアアップシステム(CCUS)にメリットを感じているのか--。建設業振興基金(振興基金、佐々木基理事長)がCCUS登録技能者に初めて実施したアンケートで、自分の技能・経験が評価されることに回答者の半数以上が期待しているなど、肯定的な反応が多いことが明らかになった。ただ登録サポートの充実や技能レベル別に賃金が支払われる仕組みの構築を求める声も根強い。国土交通省や振興基金はシステムの機能・運用改善にアンケート結果を役立てていく考えだ。

 

アンケートは10月1日~11月5日にウェブで実施。CCUS登録技能者から抽出した約20万人に協力を依頼するメールを送った。回答者数は3万4878人。集計結果を17日公表した。

 

CCUS登録で期待するメリットを聞くと、「就業履歴が蓄積され自分の技能・経験が評価されること」が54%で最も多く、「技能者としての客観的な評価(レベル)に応じた手当が支払われること」が35%、「転職などの時に技能や働いた実績が証明できること」が27%で続いた。一方、「特に何も期待していない」が24%に上った。

 

さらなるメリット増大に必要な取り組みは「技能者の登録方法を簡単にする」「登録サポートの充実」が46%で最多。登録期間の長期化やサポート体制の不足が背景にある。高コストなどを要因にコールセンターを廃止した経緯もあるが、「どう不満をフィードバックできるか考える必要がある」(振興基金)としている。

 

「携行している各種資格証との連携による一本化」も43%と多く、CCUSを活用した現場入場時の手続き簡素化も求められる。

 

就業履歴の蓄積方法はカードタッチが48%で、次いで顔認証が15%。ただ41%は「やったことがない」と回答しており、元請企業にカードリーダーの現場設置をさらに働き掛ける必要がある。若い技能者の増加に必要なことは「週休2日の確保」が35%で最も多く、賃金だけでなく休暇を重要視する傾向も明らかになった。

 

国交省はアンケート結果を「経験・技能に応じた賃金の支払いを求める声に、政策として応えていかなければいけない」(建設市場整備課CCUS推進室)と受け止めている。改善すべき課題や政策効果をその都度把握するため、振興基金は同様の調査を定期的に行う方向で検討している。

 

【建設工業新聞  12月 20日 1面記事掲載】